「官僚たちの夏」第一話を見て
前の記事で、前にもドラマ化された事があると書いたのですが、NHKの土曜ドラマで、風越役は中村敦夫だったのですね。すみません(汗)。結構記憶って曖昧なものです。
ドラマ自体は、最初の国民車構想の話はNHK版にはなかったような気がします。ちょっとプロジェクトXのようで思わず引き込まれてしまいました。「ちりとて」の四草も頑張っております。(でも、NHKドラマでいい演技を見せた俳優のバトルロイヤルのようでしたね。)
でも、やっぱり時代の違いは感じます。今は、アメリカをはじめとした先進国に追いつけという時代とはやっぱり違うような気がするので、そのあたりも注意してみないといけないな、と思います。
あと、滅私奉公で頑張ろうというムードを出すのもどうなのかなあ?個人的には、そういうムードの中で必要な仕事をして、ちゃんと定時退庁することで、風越(佐藤浩市)とちょっと対立しかけている片山(高橋克典)の考え方の方に共感します。悪い人のように描かれて、ちょっと可哀想かも。サービス残業当たり前の今の時代だから、こういう人のこともクローズアップしてもいいのではないかな、とも思います。
まあ、いろいろ気になる点はあるものの、企業の努力する姿もドラマに入れたことで、「官僚が日本を作ったんだ」的なイメージが中和されたあたり、よく考えてドラマを作っているな。と感心しました。
また、日本の明日に向かって頑張る、風越、鮎川(高橋克実)、庭野(堺雅人)のトリオが結成されるのがとても清々しかったです。ドラマ版「クライマーズ・ハイ」でもそうでしたが、やはり、佐藤浩市は、ああいうちょっと押しの強い、でも誠実に進んでいく人物を演じさせると、とても説得力があります。ラストシーンで、この三人が夜明けに向かって並んだ姿はとても格好良かったです。ただ、彼らのこの後を考えるとちょっと気が重いんだよなあ。
というわけで、意外に面白かったです。個人的には、「華麗なる一族」よりは「忠実」にドラマを作っている印象を受けました。あっちはどうしてもキムタクのキャラに引きづられるので、原作の雰囲気と少しずれた印象がありますので・・・。(そうそう、どちらのドラマでも北大路欣也はいい演技でしたので、彼のせいではありません。)このバランスで進むのなら、そうひどいことにはならなさそうです。
日曜劇場枠もここのところ迷走していますが、このドラマが当たって、重厚路線に進むと新たな道が開けるような気もします。
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