再生の町 第3話
それはそうと、大河ドラマ「新選組」ファンの私には、今回、高岡と光野の会話が多いのが嬉しかったです。近藤達の良き理解者、会津藩の容保公と広沢様を思い出します(笑)。
あと、高岡の父は「白い巨塔」の船尾教授ですよねえ。なんとなく、清廉な公務員という感じはしないのですが。権藤に「甘いお方だ」とか言って、ニュータウン計画をひっくり返しそう(笑)。
今回はいわゆる「聖域」、保健福祉、医療部門の話です。高岡(筒井道隆)は高齢者・障害者福祉、橋本(久保山知洋)は市立病院の経費削減に取り組みます。
高岡は高齢者総合福祉センターに向かいますが、そこで、総合コンサルタントの光野(矢島健一)の父、江本(長門博之)に会います。
この高齢者総合福祉センターには、特別養護老人ホームもあるのですが、従事者の服装などが「任侠ヘルパー」の「タイヨウ」より若干地味なことなど、やはり、NHKの方が若干リアリティは上のような気もします。ただ、「任侠ヘルパー」も別段不自然な感じはしないので、ここはフジの頑張りを評価したいような気もします。認知症の描写なども、夏川結衣の努力もあって、長門博之に負けてませんし。以上余談です。
それはともかく、ここで、高岡は、高齢者福祉分野でのシーリングの難しさを痛感します。高岡は、「なみはやニュータウン」を見直すことで、これまでの、市営住宅なども含めた財源が捻出出来るのではないかと思うようになります。
ここで気になったのは、ドラマ自体が、「なみはやニュータウン」を中止して、他の事業への費用を捻出することで市の再建が出来ます、といった安易な方向に進むのではないかということです。ドラマ中でも市民の一定の支持は集めているし、権藤(近藤正臣)を失脚させれば中止できるといった単純な問題ではないと思います。例えば、「派遣のオスカル」だったら勝子(田中麗奈)が上層部に「突撃!(笑)」して、悪い上司を懲らしめるといった展開でいいと思うのです。フジの月9とか金曜枠は(多分)痛快性も必要なのでそれでいいのですが、土曜ドラマでは、丁寧さと真面目さが求められていると思っていますので、難しい問題ですが、もう少し掘り下げて欲しいものです。
もっとも、橋本の案もどうかなあ?昨日は、制限された条件下でしっかりシーリングをするスタンスは理解できると思っていたのですが、一晩明けて考えてみると、市立病院の診療科をほとんど廃止するって、ある意味ニュータウン見直し以上に政策レベルの大きな変化で、シーリングレベルの話ではないような気がします。大体、あのえらそうな態度では、筋が通った話でも反発されるだろうな。ちょっと極端な描写な気がします。
このように見ていくと、政策レベルで考えるべきことに、行政レベルでどこまで立ち入るべきなのか、考えさせられます。「官僚たちの夏」(今、久々に見ていますが、まあ、今とは時代が違っているとは思いつつも、キャストがしっかりしているので、やっぱりいいですね。それにしても、鮎川はもう入院しているのか、この先を考えると、ちょっと辛いです。)でもそうですが、国や自治体の基本的な方針は政治レベルで決めていくべきはずなのに、官僚あるいは公務員が実質的に政策も決めているように見えますよね。民主主義の原則からみるとちょっと問題があるようにも思います。まあ、今の国や自治体の仕事はあまりに多岐にわたり、複雑なので、議会で適切に方針を設定していくのは難しいのかもしれません。ただ、市民の代表である議会がどのように役割を果たしていくのか、考えさせられます。
それはそうと、大河ドラマ「新選組」ファン(ここ数年では、「風林火山」の次に好きです。)の私には、今回、高岡と光野の会話の場面が多いのが嬉しかったです。新選組の良き理解者、容保公と広沢様ですから(笑)。
あと、高岡の父は、「白い巨塔」の船尾教授ですよね。どうも、清廉な公務員には見えないのですが。「甘いお方だ。」とかいって、権藤のニュータウン計画をあっさりひっくり返しそう(笑)。
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