「龍馬伝」と「坂の上の雲」の予告
「天地人」の最終回放送後に遂に流れましたねえ。「坂の上の雲」はともかく、「龍馬伝」は初めてではないでしょうか。
それにしても、両方ともとても力が入っているという印象です。「龍馬伝」は予想通り映像がとても凝っているし、「坂の上の雲」は屋外ロケも多そうで、お金がかかっていそうです。NHKの勢いを感じるような気もします。
先に放送されるのは「坂の上の雲」です。もちろん相当な注目作なわけですが、気になるのは、司馬遼太郎の作品って、どうしても男性主人公が多く、女性の視点がちょっと少ないんですよね。そのあたりが作品の人気度の割に大河ドラマで受けない原因のような気がしています。(「功名が辻」なんかは、そういう意味では主人公が女性ということで、バランスが割に良かったような気もしますが。)
「坂の上の雲」はその中でも特に女性登場人物が少ないです。私なんかは全然かまわないのですが、原作に近いように、日清、日露戦争の経過をダイナミックに描いていくと、女性層の支持というわけではどうかな?と思います。まあ、無理矢理女性陣の場面を作るようなことなく、原作のテイストを壊さないで進んでほしいなというのが希望です。
あと、「龍馬伝」ですが、今の段階では、予告ムービーが見えないんですけど(笑)。それだけ注目度も高いと言うことなのでしょうか。ここ2年の大河ドラマの反動か(?)男性キャストが目立ちますね。まあ、まだ撮影が進んでいないのでしょうけど、福山雅治以外は一人ワンシーンみたいな感じだったので、評価は差し控えさせていただきますが、特に大森南朋には期待しております。映像もさすがに「ハゲタカ」の影響か、スピード感があって良い感じです。(ただ、鷲津さんを期待するのは間違っているような気もするので、「ハゲタカ」とは別のドラマだと割り切っていた方がいいかも。)
あと、実は「龍馬伝」も女性の視点を取り入れられるかは興味があるのですが、「坂の上の雲」よりは楽でしょう。坂本龍馬って、乙女姉さんを筆頭に女性の親戚が多いし。さすがに最初の方だとお龍(真木よう子)は出てこないので、加尾(広末涼子)と千葉佐那(貫地谷しほり)がどう描かれるかが焦点のような気がします。予告だとどっちもワンシーンの登場だった(個人的には、もうちょっと出してほしかった(笑))ので、このあたりは、これからの楽しみに取っておきます。
この予告編を楽しみに、「天地人」の最終回を珍しくはじめから見ていたのですが、相変わらず、これまで元気そうだった人が次の場面では病気になり、延々と周りの人が悲しむという展開だったので、途中は別番組(「欧州鉄道の旅」→「JIN」というルート)を見てました。最後まで、主要登場人物の描写に積み重ねがなく、唐突な展開が続くのは変わりませんでしたね。「坂の上の雲」と「龍馬伝」では、人物の行動に一本筋の入った、骨太な展開を期待したいものです。(でもそうすると「視聴率」は厳しいか(苦笑)。)
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