JIN 第9話
「坂の上の雲」第2話は途中まで見てました。もちろん面白いんですが、原作を読んでいると、先がわかってしまうのが微妙なところです。原作に忠実でないとあれこれ言われると思いますが、中々難しいところです。そうそう、菅野美穂は良かったです。純朴で兄思いの娘の役を好演していたと思います。「大奥」でも感じましたが、方言を喋らせるとなかなか味が出ますね。
というわけで、結局、「JIN」を最初から見てました。前半部は完全に野風の話でしたね。身請けの話が出て、仁(大沢たかお)とせめて一夜を共にしたいという野風の思いが良く表れていたと思います。それにしても、今日の野風は綺麗で妖艶で切なくて凛としていましたなあ。中谷美紀に全力発揮させると、これだけ凄い演技ができるんだ、と改めて感心しました。あと、合間に、案じる咲(綾瀬はるか)が仁のことを案ずる場面が入るのも切ないところですね。咲の健気さと、野風の凛としたところがクロスオーバーして、とても良かったと思います。それにしても、綾瀬は良くマッチしているよなあ。これほどぴったり役にはまるとは思いませんでした。
後半部は基本的に、一転して江戸を襲う大火に立ち向かう話です。ここで江戸時代でも実現可能な方法でトリアージを導入してしまうのがこのドラマの凄いところだと思います。あと、のどにやけどを負った負傷者の治療で、気道に針で空気を通す場面とか、非常に緊迫感にあふれていました。このあたりのリアルさと迫力が久々に素晴らしかったです。仁も、野風との場面とはうってかわって(笑)、とても毅然とした対応で、ドラマが引き締まったと思います。
あと、仁友堂の医師たちや、反目していた火消したち、漢方の医師などが協力して大火に立ち向かうところもベタだけど良かったです。「外事警察」のようにカオスな状況のドラマも面白いけど、みんなで協力して一つのことをやり遂げるという展開は基本的に好きなので。
それにしても、仁が治療していた建物だけを残して周りが全部燃えてしまうとか、前半部で龍馬があっさり野風に眠らされてしまう(笑)とか、今週はネタ要素も結構あって飽きませんでした。それにしても、龍馬は史実ではモテモテだったはずですが、このドラマでは野風にまるで好かれていないのがまた笑えるところです(最後の方でいい場面もありましたけど。)。
というわけで、「坂の上の雲」から移動してくると、最初はさすがにちょっと安っぽいかな、と思うのですが、NHKではできない場面(野風と仁のラブシーンとか、延々と流せないでしょう(笑)。)を上手に取り入れて、今週もとても面白かったです。
でも、来週は咲に縁談が、野風の体にも異変が、仁にも異変が、そうそう、龍馬にも暗殺の危機がというわけで、結構盛りだくさんな話になりそうです。最終回までに収拾がつくのでしょうか?個人的には無理に収拾を付けないで、続編にしてもいいような気もします。
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