JIN 最終回(こっちは本当に第2部がありそう。)
今日はちょっと遅いので「JIN」の感想だけ。
今日の話だけを見ると、前回よりは良かったかな。正直「うーん」と思わないでもありませんが、野風(中谷美紀)の乳ガンの手術に逡巡する仁(大沢たかお)が、周りの人たちの姿を見て遂に手術を行い、野風をはじめ、咲(綾瀬はるか)、龍馬(内野聖陽)など、新しい道へと進んでいくということで、実はそれなりにまとまっていたように思います。
これまで今ひとつ見せ場の少なかった左分利(桐谷健太)や、恭太郎(小出恵介)にも素晴らしい見せ場がありましたし(それにしても、橘家の人たちは最後まで武士の誇りと思いやりを持った人たちでした。中盤以降登場機会が若干減ったのが残念です。)。野風が吉原を離れるくだりはなかなか泣けました。中谷美紀の花魁は、本当に気高く、綺麗だったと思います。
でも、結構みんな「龍馬がタイムスリップしている」とか予想していたし、私もそうだろうと思っていたのですが、ただ河口に流されていたという、あまりに当たり前の経過で、何事もなく帰ってきたのは、かえって意外でした(笑)。でも、この龍馬は本当に大胆で、気配りもできるし、なごみ系でありながら格好良かったです。
ただ、最終回なので、「ホルマリン君」の謎とか、初回に出てきた患者の謎とか、もう少し解き明かされるかと思っていたら、そうでもありませんでした。ちょっと不満は正直あるのですが、やはりタイムスリップものだと、この段階で収拾を付けるのはないものねだりのような気がする(大体、原作はどう終わらせるんだろう)し、今回のように、いわば中トピックの区切りとして「第1章 完」のようにするのがベターなのかな、と思います。
野風の件で仁に恨みを持つ医者も出てきたし、失われてしまった未来との写真のことなど、続編のネタはいっぱい転がっているような気もします。思わせぶりに教壇に立つ未来の場面までちょっと出てきていたよな。あと、なんとなく、龍馬も崖から落ちて少し印象が変わった気も(って疑い出すときりがないが)。
これだけ謎が残っていると、映画でまとめきれる気はしません(笑)し、やはりドラマで丁寧に取り扱ってほしいです。
折角だから、「龍馬伝」とテーマがかぶらないように、少し時間を置いて、2011年の冬ドラマあたりで続編を放映してほしいように思います。秋クールはどうしても「坂の上の雲」と思い切り時間がかぶるので、お互いに良くないような気がします。冬だったら、大河ドラマは通常の放送時間になるので、日曜劇場とは相乗効果さえ期待できるし、絶対いいと思うんだけどな。原作も少しは進んでいるだろうから、脚本も書きやすいだろうし。
総合的には、ラストがちょっと冗長になった観はありますが、個性あふれる登場人物と、緊張感ある医療場面、ほっと和む場面もあり、とてもバランスの良いドラマだったと思います。まあ、このドラマについては、後でまた書くことにしましょう。
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コメント
こんばんは
JIN、終わってしまいましたね
確かに第2部に続きそうな雰囲気でしたね
投稿: ぱる | 2009年12月20日 (日) 23時16分
コメント有り難うございます。
ブログも見ました。確かに「よかったんですよね」「はい」を一晩中では場が持たないかも(笑)。いろいろ突っ込みどころも多い最終回でしたが、まあ、続編を楽しみにします。
投稿: かのーぷす | 2009年12月21日 (月) 20時39分