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2009年12月 6日 (日)

「ゼロの焦点」を見ました。

昨日、長町のMOVIXで鑑賞。

全般的な感想ですが、テレビの2時間サスペンスを見ているような印象でした。まあ、映画なので、映像はいろいろ豪華なのですが。個人的には、鉄道の登場場面が多かったので、「急行列車を引っ張るのがC11蒸気機関車っておかしくないか?」とか思ったり、当時電化されていないはずの北陸本線に架線が引っ張られていたり、そういう部分でも楽しめました(笑)。

女優さんでは、中谷美紀が良かったです。気の強い、ある意味男性的な性格の女性、佐知子役を好演していました。バリエーション豊かな演技ができる人ですが、ある意味彼女の地に近いような気がしました。最近の中谷は顔つきが結構シャープなので、こういう意志の強そうな役の方が合うのでしょう。

意外に出番は少なかったのですが、売春婦出身ながら、実は純朴な女性、久子を演じる木村多江も、彼女本来の、不幸が似合う演技が存分に発揮されていました。存在感では中谷に負けていなかったような気がします。この2人が、警察に追われて隠れた学校で歌を歌う場面とか、ラスト近く、断崖上で対峙する場面とか、とても見応えがあったと思います。

主演は広末涼子なのですが、まあ、いつもの演技です(笑)。彼女が演じる禎子も、相当に辛い経験をしていくわけですが、そういう部分が余り見えないような・・・。なんとなく子どもっぽいような気がするんですよね。個人的には、鈴木京香に似合いそうな役だと思いました。

とはいえ、広末って、ずば抜けてお淑やかな雰囲気を持っていると思います。うちの母親も高知出身ですが、とても同郷とは思えません(笑)。こういう(実際の彼女はどうか知りませんが)お淑やかな雰囲気を醸し出す容姿って、他人が演技力を磨いても得られない、彼女の最大の武器で、これだけでも主演の資格があるような気もします(って、ちょっと褒めすぎでしょうか?)

まあ、映画としては、私は満足しました。でも、最初にも書きましたが、別にスペシャルドラマでもいいような印象の映画なので、是非お薦めとまでは言いません。ただ、中谷、木村の演技は見て損はないかなと思います。もちろん、広末ファンの人も満足できるでしょう。

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