2010年春ドラマ感想と夏ドラマについて
2010年上半期のドラマが大体終わったわけですが、どうもこれというのがないのが厳しいところです。それでも春クールは見ようと思ったのが結構あったのですが「Mother」は子ども連れ去りというのに抵抗があって(あと、あの子役はちょっと演技しすぎかな?)はまれず、「チェイス」は話が難しすぎる印象があったのと、「資金洗浄って犯罪では?」という抵抗があってはまれず、「パンドラ2」は日曜夜10時という時間帯(月曜日のために、早く寝ることにしている)に抵抗があってはまれず、結局しっかり見たのは「臨場2」だけでした。視聴率的にはもの凄く好調だった(なんといっても、キムタクドラマを平均視聴率で上回ったのは凄い。)のですが、いくら内野聖陽主演でも、怒鳴り声が異常に多くて殺伐とした雰囲気が個人的には馴染めませんでした。個人的には、正直視聴率先行という印象があります。
というわけで、夏クールですが、全般に地味な印象で、それほど見たいドラマはないです。ただ、二つ例外があります。
ひとつはもちろん「ホタルノヒカリ2」です。ホタル(綾瀬はるか)とぶちょお(藤木直人)の掛け合いが非常にほのぼのしていて、見ていて癒されます。あと、このドラマの美点は、この2人をはじめとした登場人物が、普段は仕事がちゃんとできる設定になっているところで、仕事の場面も嘘くさくありません。犯罪を描くわけでも刑事物でも医者ものでもない、こういう、普通の会社が舞台のドラマをちゃんと作っているというのは意外に少ないので、個人的には見逃せないと思っています。
もうひとつは8月31日スタートのNHK「10年先も君に恋して」です。これは、ネットで「上戸彩NHKドラマで初主演」みたいな記事を「ふーん」とか思いながら開いたら、相手役がなんと内野聖陽(!)で、いきなり楽しみなドラマに昇格です(笑)。それにしても、内野も「JIN」「臨場2」と高視聴率ドラマの後の仕事がこのマイナー枠で、しかも主演ではないというのがよく分かりませんが、主演にこだわらないというのは好感が持てるような気がします。ちょっと薄味の演技が見られるといいかも。
このドラマ、スタッフからも期待できると思っています。脚本は大森美香ですが、この人は「ブザー・ビート」のような正統的ラブストーリーから、「グッジョブ」のような企業ドラマまで、幅広い分野で説得力のある脚本を書ける人だと思います。朝ドラ「風のハルカ」など典型ですが、社会的な視点も入れながら愛着の持てる登場人物を描写できる実力の持ち主なので、期待しています。ドラマはやっぱり脚本が命だし。
あと、音楽がドラマ版「世界の中心で愛をさけぶ」「白夜行」を手がけた河野伸というのも期待です。
というわけで、俳優、音楽、脚本と非常に期待できるこのドラマ、始まるのが待ち遠しいです。ただ、こういうドラマをNHKが作る必然性を感じないのも事実ですが(苦笑)。
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