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2010年7月11日 (日)

龍馬伝 第28回(前半期感想も)

今日は「龍馬伝」全体としては前半のクライマックスに当たる大事な回だとおもいます。まあ、その割に参議院選と重なるというのはどうもちぐはぐな感じがするのは私だけでしょうか?

悲劇の革命児、武市(大森南朋)は容堂(近藤正臣)と語り合い、龍馬を生かすために罪を認め、今後の日本を龍馬(福山雅治)と弥太郎(香川照之)に託すという話で、役者の演技と演出で感動的な話に見せているけど、武市も以蔵(佐藤健)も結局処刑されてしまうわけで、こんな綺麗な話にはならないと思うんですが。

でも、矛盾するようですが、前半35分は感動を呼ぶ作りでした!大森南朋と近藤正臣、それと佐藤健の演技は素晴らしいです。まさか横三文字の切腹を本当にするとは、正直驚きました。福山と香川も武市さんの牢での場面は迫真の演技だったと思います。いい演技と演出って、脚本をかなりカバーできるというのは新しい発見です。ここまでは回想シーンの入れ方もなかなか上手だと思います。

ただ、この回で武市をしっかり描いたからこそ、これまでの描写が惜しまれます。多分、現在の目で見ると武市の考え、行動というのは無駄という事なんでしょうけど、あの時代では、なし崩し的に開国する幕府のやり方はおかしい、もう幕府に頼らずに京都の朝廷を中心にして異国を追い払うべきだという武市(や長州の久坂)の考え方はそれなりに受け入れられていたからこそ、武市は評価されていたのだと思います。

しかし、このドラマでは、現在の目で捉えてしまっているから、どうも武市の行動に共感できないし、そうなると、こんなにクローズアップしなくてもいいんじゃない?と思うわけです。このように思わせてしまうのは脚本と構成の問題だと思います。

あと、容堂が急に武市に理解を示したりするのもよくわかりません。容堂自体はぎりぎりまで佐幕派だったわけだし、だからこそ武市の考え方は許せないというのが土佐勤王党弾圧の理由ということで、これまでの筋は通っていたわけなので、その筋をここで崩す理由はないような気がします。まあ、このドラマ、最後はいい人になることが結構多いので、容堂もそういうことなのかもしれませんが、ドラマの作りとしては安直かと思います。やはり、容堂と武市、それぞれの考え方をしっかり表現した上で、その上で「悲劇の革命児」武市の最期を描写してほしかったです。

で、結局龍馬なのですが、武市と以蔵(佐藤健)を救うことはできなかったわけです。結局、前半戦の龍馬は基本的に「友情に厚い、優しい人」で終始したということになります。この方が実際に近いのかな、と思う所もあるのですが、厳しい言い方をすると、ただ走り回ってばかりで、「龍馬らしさ」を見せることはほとんどなかったわけです。そういう意味では、ラスト近くの「日本を洗濯する」もちょっと違和感があります。よく考えてみると、このドラマで龍馬が幕府から受けた不都合って何もないし、ちょっと唐突かも。回想シーンの入れ方も凡庸だし、後半10分は別のドラマのように出来が悪くなったように思います。まあ、1回追加になったので、時間が余ったのかもしれませんが。

というわけで、なんだかんだ言って、折り返し点を過ぎました。ホームページによると、第3部では変貌するらしいのですが、人間って、急に変わるわけではなくて、変わるまでにはなんらかの積み上げがあるので、その積み上げを無視しているように見える展開にはやはり疑問があります。

ちょっと前半戦の感想めいたことを書くと、「龍馬らしさ」をみせるという意味では、第2話の土木工事の話が惜しかったと思います。ただ苦悩しているうちに周りの人が勝手に工事を再開するという展開でしたけど、ここまでの「龍馬伝」を象徴しているような気がします。この段階で、龍馬がみんなが思いもよらなかったような手法で工事を完成させていれば、「龍馬って只者でない」という印象づけに成功したと思うんです。

あとは江戸編かな?第4話の千葉道場で稽古に太鼓を取り入れるように提案して、みんなで楽しく稽古をする姿、これはとても龍馬らしいと思うのです。実際視聴率も上り調子だったし。

江戸編だと、剣道の稽古とか、弟弟子を教える姿とか、試合とかで、いろいろ「龍馬らしい」エピソードを膨らませることができたし、それは第3部以降への伏線にすることもできたと思うのですが、そういう構成を取らずに加尾との恋愛とか、土佐編を重視したのは、ドラマ全体を考えた上で勿体ない事だったと思います。

とはいえ、「いよいよ第3部」を見た限りでは、薩摩の西郷、長州の高杉や桂はとても格好良く描かれているし、薩長には「只者ではない」という感じを受けます。長崎を舞台に国際色豊かにもなってきて、全般に派手な印象で、「これまでとは違う」という期待はできそうです。個人的には、重太郎、佐那の千葉兄妹が後半戦にも出番があるのが嬉しいところです。江戸の話はもう終わりだと思っていたので(笑)。

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