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2010年8月21日 (土)

「ちょんまげぷりん」を見ました。

昨日「MOVIX利府」で見てきました。レイトショーということもあり、お客さんは5人と、ちょっと淋しい入りでした。

お話ですが、錦戸亮演じる180年前の世界からタイムスリップしてきたお侍、木島安兵衛と、ともさかりえ演じるシングルマザー、遊佐ひろ子とその息子、友也の3人のふれ合いを描いたものです。

細かい所作とかで、江戸時代のお侍さんとしてどうなの?というところはちょっとあるのですが、それを吹き飛ばして余りあるのが、安兵衛です。他人に迷惑をかけないとか、人から受けた恩はしっかり返すとか、現代人が忘れがちになる道徳心をしっかり持っていて、しかも信義に厚いところが素晴らしいです。しかも、なぜか(笑)家事がとても上手で、遊佐家の掃除洗濯に大車輪の活躍、さらにはケーキ作りが認められて、メジャーへの道をひた走っていきます。

一方で、ひろ子ですが、仕事が大変なので、家事がどうしてもおろそかになり、友也のことも他人任せだったのが、安兵衛が「主夫」を引き受けてくれたおかげで、仕事に集中できるようになり、仕事もはかどるようになっていくのですが、安兵衛が仕事をし出すと、友也のお世話をする人がいなくなり、どんどん上手く行かなくなっていくわけですが、元々彼女のまいた種で、ある意味自業自得なわけです。けっして褒められたお母さんではないと思うのですが、こういう人って、実際に結構多いと思うので、そういう意味でリアルだな、と思います。

まあ、錦戸君もともさかりえも頑張って演じているわけではありますが、この映画は脚本と設定の勝利でしょう。ラストもタイムスリップものとしては非常に綺麗にまとまっていて、とても後味がいいし、考えされられる映画です。まだまだ書き足りない事があるのですが、私に表現力がないのが残念です。「ジャニーズ映画」とか妙な虫眼鏡は取り外して見てほしい佳作だと思います。

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