9月の唐桑・気仙沼
久々の更新です。
9月23日に東京から来た父と、祖母の旧宅とお墓のある気仙沼市唐桑町に行ってきました。
まだまだ復興なんて感じでは全然ありません。仙台の海岸部でいえば、5月位の状況でしょうか。
まだまだ重機が入っています。同じ集落でも高い場所の家にはほとんど被害がありません。このギャップの大きさが今回の震災の特徴だと思います。
震災後、1メートル位地盤が沈下し、岸壁が海岸すれすれになっています。結構危険です。中央がここ数年で整備された防潮堤です。津波を防ぐには全く役に立ちませんでしたが、「防潮堤」としてはまさに機能を十全に発揮しているのが皮肉な感じもします。防潮堤となりの道路もかさ上げされています。
あと、今回は父の同級生とか、親戚のいる仮設住宅も回りました。それにしても、気仙沼小近くの仮設住宅には仮設コンビニがあったのには驚きました。
感じたのは、特に住環境の回復の困難さです。高齢者が多いので、また家を建ててもすぐに必要なくなってしまうかもしれない、というジレンマがあるようです。
そういう不安を多くの被災者が持っているのに、行政は全体の復興計画ばかりに目が行っているとの不満もあるようです。都市基盤の回復もこれはこれで大事なので、難しいところですが、バランスが大事なんだと思います。
もうひとつ、親戚宅を回ったときに、河北新報をはじめ各社から発行された、震災を記録した写真集を持っていて、東京に持って帰ってほしいと強く勧められたのが印象に残ってます。
震災後半年経っていますが、まだまだ気仙沼とか唐桑辺りは全然落ち着いていないし、支援の必要も全然減ってません。そういったことをアピールしたいという気持ちだったんだろうな、と思います。
最後に、津波に耐えた唐桑町のシンボル「折石」の写真をアップしておきます。
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