光害カットフィルター LPR-Nのテスト
天体写真に関しては、今までは「暗い場所に行けばいいや。」と、あまり光害とか気にしなかったのですが、室根山とか田束山とか行っても、結構漁火が気になるし、バックグラウンドの灯りは少しでも抑えることに越したことは無いかな、と最近思うようになりました。
そこで、サイトロン社の「LPR-N」フィルターを買いました。このフィルター、あちこちのブログで結構好評のようですし、何しろリーズナブルです。48mmサイズで、一万円でお釣りが出ます。
このサイズにしたのは、自分の持っている笠井トレーディングのコマコレクターも0.6倍レデューサーも48mmフィルターが取り付け可能なので、BORG100EDもGINJI-150FNにも対応可能というのが理由です。
というわけで、月齢が良くなるのを待って、テスト撮影に行ってきました。場所はこの間の0.6倍レデューサーのテストの時と同じ岩沼市です。
この撮影地は、南と東はまあ暗いのですが、少し離れたところに運送会社の配送基地があって、結構水銀灯が気になります。冬の天の川は見えないので、結構光害はあるんだろうと思います。
当日は天気が下り坂で、時間との勝負だったので、フィルターなしの画像を撮影する余裕はありませんでした。
まずはJPG撮って出しの画像です。おなじみM42です。
カメラはK-5Ⅱs、望遠鏡はGINJI-150FN、ISO12800、露出時間は40秒です。
バックが青くかぶってますが、Lightroomのホワイトバランス補正であっさり補正できます。星雲の細部がバックのかぶりに埋もれていないので、画像処理のベースとしてはノンフィルターよりはるかに扱いやすいです。
こちらはRAW画像を画像処理後、8枚コンポジットしたものです。色調とかまあ見られるかなという感じになってます。
この馬頭星雲は4枚コンポジットです。8枚コンポジットした画像もあるのですが、仕上げる画像を間違えてしまいました(苦笑)。
大体条件は上のM42と同じですが、露出時間が45秒です。この画像の感じだと、ノータッチで1分位はいけそうな気もします。
というわけで、「LPR-N」フィルター、結構光害に効果を発揮すると思いました。海沿いの漁火対策にも威力を発揮しそうです。
それはともかく、GINJI-150FNですが、やはり光軸がずれていそうです。
明るい輝星に出る十字の光条が二重になって、しかも並行ではなく交わったりしています。画像の星の形もいびつだし、ピントを合わせるときも星の形が楕円状になったりします。
光軸のずれだけでなく、主鏡が圧迫されて歪んでいたりとか、いろいろ原因が考えられますので、対策を立ててみようと思います。まずは光軸のチェックです。
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