« GINJI150-FNに視野回転装置を取り付ける。 | トップページ | 室根山での撮影(5月3日夜) »

2014年5月 4日 (日)

高感度撮影を考える

冬の間、どうも天候が優れなかったのですが、4月中旬以降、ようやく安定した晴れ間に恵まれたので、撮影をしてきました。とりあえず2枚ほどアップします。

140425m10631
撮影日4月24日22時10分 撮影地 川崎町安達 露出60秒×8枚加算平均でコンポジット。ISO12800 LPR-Nフィルター使用

140504m10641
撮影日5月4日0時32分 撮影地 室根山 露出75秒×8枚加算平均でコンポジット。ISO6400

共通:
鏡筒:BORG100ED+0.78倍レデューサー(焦点距離500mm F5)
カメラ:K-5Ⅱs
ビクセンGPD赤道儀でノータッチガイド

ちなみに、川崎町安達は結構光害もあるのですが、LPR-Nフィルターを使用したことと、比較的北天は光害の影響が少ないことも合って、空の状態は画像にそれほど悪影響を与えませんでした。

両者比べると、やはり5月4日の画像の方が感度を下げた分、描写が細かくなっていると思います。

元々K-5Ⅱsを買ったのは、ISO12800でも比較的細部まで描写できるという評判を聞いて、高感度ノータッチガイドで気軽に系外星雲を撮ろうという目論見がありました。

ところが、テスト撮影で馬頭星雲を写してみると、馬の頭がはっきり出ません。

最初はGINJI-150FNの調整不足かと思っていました。実際、なかなか扱いづらい鏡筒で、とりあえず手堅く撮影できるBORG100EDを現役復帰させました。

ある日、家の中でISO800から51200まで感度を変えて同じ対象(お花)を撮影したら、やはり感度が低い方が解像度が高かったです。当たり前ですが。

ちなみに、一緒に試したEOS KISS X6iでは、ISO12800になると一気に解像度、ノイズの破綻が進むのに対し、K-5Ⅱsの場合、比較的解像度の低下は少ない印象があります。ただ、一方で、ISO6400の場合はX6iとK-5Ⅱsの差が意外に少なく、X6iでもコンポジットのベースとしては十分使えるという印象です。

天体写真を撮影する場合の感度の選択としては、画質と手軽さのバランスで決まると思いますが、ISO12800ですと、やはりISO6400よりも細部の描写が不明確になります。

個人的な感想としては、ISO800に近い描写をコンポジットで得られるのは、無理して6400が限界、できれば3200にとどめておきたいといった印象です。

ただ、3200だと、自分の光学系だとノータッチガイドには厳しいです。多分、系外星雲を狙うとすると、適正露出は4分程度だと思います。GPD赤道儀の場合は、焦点距離500mmでのノータッチガイドは1分程度に抑えたいところです。そうなるとISO6400でもちょっと厳しいところはあって悩ましいところです。

(5月6日追記)
天体写真の適正露出というのは一概に言えないところですが、どこかのHPで、M31を撮る際、F5の光学系の場合、ISO800で15分というのを目安にしているのを見かけたことがあります。

この場合、ISO400に当てはめると30分が適正値となりますが、自分が学生の頃、観測所のMT200+レデューサー(F4.8)で系外星雲を撮る場合、30分を目安にしていたのと大体合致していて、なんとなく納得できる露出時間です。

ただ、この計算だとISO6400の場合だと2分弱になってしまうので、やはりノータッチガイドだと少々厳しいです。

GINJI-150FNであればF値が4なので、72秒が適正値となり、成功率は結構上がるような気もします。星像とか光軸の問題はありますが、改めて活用を考えた方がいいのかもしれません。

 

|

« GINJI150-FNに視野回転装置を取り付ける。 | トップページ | 室根山での撮影(5月3日夜) »

天文」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140658/59583202

この記事へのトラックバック一覧です: 高感度撮影を考える:

« GINJI150-FNに視野回転装置を取り付ける。 | トップページ | 室根山での撮影(5月3日夜) »