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2014年7月

2014年7月27日 (日)

PECトレーニング

ソニーのα7Sですが、天体写真も徐々にアップされてきました。印象としてはコンポジットすればISO25600あたりも使えそうで、ちょっとうらやましいです。

まあお金もないので、しばらくはK-5Ⅱsで頑張ります。もしかするとオートガイダー入れたほうがコストパフォーマンス高いかもしれないし。

それはともかく、PECトレーニングの続きです。宮城県も今週末は久々に晴れたので、金曜の夜に蔵王でテストです。

今回はファインダーをちゃんと持って行ったので、「ツースターアライメント」も無事にクリアです。

で、いよいよPECトレーニングですが、結論から言うと上手くいきませんでした。このためにセレストロンのガイドアイピース12.5mmとビクセンの2倍バローレンズを用意したのですが、BORG100EDと組み合わせて倍率150倍程度では足りないようで、レンズを覗いていてもピリオディックエラーがよく分かりません。

その後、M27を試写したところ、ただの恒星時追尾の方がPEC補正モードよりもガイドエラーが少ないという結果に終わりました。結果はアップしません(苦笑)。

いろいろと考えてみました。

セレストロンのガイドアイピースの場合、視野に十字線が二重に入っていて、その中心の枠に入れれば正確な追尾ができるという理屈なのですが、枠が大きすぎます。多分、この枠に入れただけでは追尾エラーは出るだろうなと思いました。

対策として、バローレンズの倍率を上げるというのも考えたのですが、その前に、昔使っていたビクセンのガイドアダプターだとどうだろうと思い、ちょっとテストしてみることにしました。

ビクセンのガイドアダプター、実はGA-4を昔持っていたのですが、引越しのごたごたなどで紛失してしまいました(苦笑)。しかし、後輩たちの観測所のGA-3をお借りすることにし、土曜の夜は安達行きです。

この日は夜に入っても暑いし、虫は多いしで本当に大変でした。虫除けをスプレーする横で耳のそばでは蚊の飛んでいる音がするというのはさすがに初めてでした(笑)。

透明度も悪いので、撮影は断念です。

機材はBORGではなく、昔使っていた口径6センチF7のガイド鏡を使いました。「ワンスターアライメント」でアルタイルを導入して、すぐにアンタレスでテスト開始です。余談ですが、PECトレーニングには天の赤道付近の星を使った方がいいそうですので、テスト星もアルタイルの方が良かったかもしれません。

Or7mmをセットしてみると、今回はちゃんと星の動きが分かります。第一円からはみ出さないように注意して、10分間のトレーニングを2回ほどやりました。これで追尾精度が上がるといいのですが。

ちなみに、Synscan On Gpにセットされてきたステッピングモーターの精度がビクセン純正より悪かったらどうしようと、ちょっと気にしていたのですが、PECトレーニングの際に星の動きを見ていた感じでは、特に問題はなさそうです。GPD自体の追尾精度自体も、昔ガイド製を見ながら長時間ガイドをしていた頃と特に差はない感じはしました。

というわけで、一応トレーニングを行うことができました。ただ、BORG100EDの方が焦点距離が長いし、赤道儀のバランスももう少し上手にとると、よりPECトレーニングの精度をあげることができそうです。

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2014年7月 6日 (日)

Synscan On Gpのテスト

新機材のSynScan On Gpですが、これまで二回テストしてみました。

初回は自動導入ってどんな感じ?っていうのを試そうと思い、近所の河原で満月下でのテストです。

SynScan On Gpの場合、最初に目標に正確に向けられているか調整するアライメントの作業が不可欠です。このために、BORG100ED(焦点距離640mm)に手持ちのPL17mmアイピースを組み合わせて使いました。

初回は最初晴れていたのですが、機材を組み立てている段階でどんどん曇ってきて、月と木星とアンタレスしか見えない状況(笑)。

そこでやむなくアンタレスを対象に「ワンスターアライメント」を試してみましたが、最初の機械による導入の段階で一応視野の中に入りました。そこで視野の真ん中にコントローラーで導入してアライメント完了です。

このあと、月と木星も自動でちゃんと導入できて、初回としては大満足です。

次は昨夜(7月5日夜)、蔵王に出撃してのテストです。目的はPECトレーニングです。本当はもう少し近場で済ませたいのですが、この時期は「蔵王だけ晴れる」ってパターンが多いので仕方ありません(苦笑)。

幸い賽の磧の少し上で雲海の上に出たのですが、山頂方向には雲が見えたので大黒天でテスト開始です。

今回は、「ツースターアライメント」を使おうとしたのですが、最初の導入星、アークツールスが望遠鏡の視野に入りません。

その後、ベガに導入星を変えて、あちこちモーターを動かして探したら結構ずれています。

なんとかベガとアンタレスを使って「ツースターアライメント」を完了して、今度はアルタイルを使って極軸調整をしようとしたら、アルタイルが入りません。

ここですっかりやる気がなくなって、あえなく撤収です。

失敗の原因は、ファインダーを持っていかなかったことに尽きます。初回の結果が良かったので自動導入を過信しすぎました。というか、使った機材の視野はファインダーと比較すると無茶苦茶狭いし、勝手に参考にしているケンコーのSynScanのマニュアル(HPでダウンロードできます。)でも、まずファインダーで確認してから接眼レンズの中央に入れると書いているので、次回からはファインダー持って行こうと思います。

ちなみに、導入できなかった原因として、極軸望遠鏡の光軸ずれも疑っていたのですが、翌日確認したところ、ほぼ合っていました。私のGPDは10年以上前のモデルなのですが、意外に作りはしっかりしているなと改めて感心しました。マニュアル通り微調整を加えたので、もう少し精度が上げられると思います。

というわけで、ちょっと残念な結果でしたが、いろいろ有益なテストになったと思います。

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