« 2014年10月 | トップページ | 2015年1月 »

2014年11月

2014年11月16日 (日)

オートガイダーのテスト

導入を検討していたオートガイダーですが、友人のmatchさんから、「QHY5L-Ⅱ」をお借りすることができました。

これまで導入をためらっていたのは、「パソコンをシステムに加えるのが大変そう」とか、「システムが赤道儀に負担になりそう」とかいろいろあったわけですが、パソコンについては前に買っていた「Ferrari One」があるし、カメラ自体は小型軽量というわけで、GPDでもなんとかなるかなという目途が立ったので、お借りすることにしました。というか、「QHY5L-Ⅱ」はフィルムケース位の大きさと、本当に小さいです。

導入にあたってまず問題になったのが、適当なガイド鏡がないという点だったのですが、最近出番の少ないEF200mmF2.8Lを活用することにし、カメラとの間はKIPON社のCマウントとの変換アダプターで対応することにしました。

Dsc035491

写真上がレンズ、下の銀色の物体がカメラ、右側がアダプターです。アダプターを入手してみると、補正レンズとか何も入っていないので、EFレンズの光学系を贅沢にもそのまま生かすことができそうです。本当は少し勿体ないのですが(苦笑)。

Dsc035521

レンズに組み込んでみた結果です。なんか、宇宙ステーションに宇宙船がドッキングしたみたいな感じです(笑)。レンズとアダプターとの間にもガタはなく、しっかりと取り付けできました。注意点としては、アダプターを外すときは写真にも写っている銀色のレバーを押すのではなく、引き下げて行います。自分は外し方が分からずに少々往生しました。ご参考までに。

赤道儀との取り付けはレンズの台座をそのまま生かせるので、マルチプレートに直付けすれば強度的にもまあ大丈夫かな、といったところです。

というわけで、今週末(15日夜)に早速テストに行ってきました。観測地はGPVで見て、県内で一番晴れそうだった神割崎です。

20時過ぎに到着してみると、一応晴れていましたが、あちこちに雲がある状況。機材のセットを終えたらべた曇りになってしまいましたが、23時過ぎにいったん晴れ間に恵まれ、なんとかテストをすることができました。

Imgp23171

BORG100ED+0.78倍レデューサー(焦点距離500mm)で5分ガイドしたM42です。ISOは3200、特に画像処理はしてません。等倍にすると、ほんの少し星像が楕円になっているような気もしますが、初めてとしてはまあ上出来かなといった感じです。

実はシステム上は、GPDは比較的バックラッシュが大きく、しっかり反応するだろうか、とか、Synscanがオートガイドを受け付けるだろうか、とか、非力なパソコンなので、処理能力を超えてるんじゃないだろうか、とか、焦点距離200mmだと視野が狭くて、ガイド星が入らないのではないか、とかいろいろ気になる点がありました。

もっとも、同封されていた「天文ハウスTOMITA」さんのマニュアル通りにセットして、とりあえずは問題ありませんでした。ガイド星も視野内に候補となる星がたくさんあって、心配は杞憂におわりましたし、キャリブレーションとかもパソコン側のソフト「PHD Guiding」に任せて、オートガイドが始まるとSynscanも自動的にオートガイドのモードに変わりました。PHD Guidingは優れもののソフトですね。

もっとも、コード類の取り回しとか、パソコンの置き方(結構撮影中もディスプレイがまぶしいので、遮光等の対応が必要かもしれません。)とか、実際にテストしてみないとわからない点がいろいろあるので、ぶっつけ本番は厳しそうです。

あと、10分ガイドも試してみたのですが、赤緯方向に大きく動いた形跡がありました。どうも鏡筒側のガタだと思うのですが、ソフトの問題かもしれません。このあたりは引き続いてネガをつぶしていく必要がありそうです。

というわけで、テスト結果は上々でした。機材を貸してくださったmatchさんにはあらためて感謝申し上げます。

ひとつ問題は、機材がどんどん増えてきて、MR2の積載能力だとだんだん厳しくなってきたことです。助手席は鏡筒やらカメラやら防寒着やらの置き場になっていますが、そろそろ限界かもしれません。もう20年選手だし、次期愛車を考えようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月 3日 (月)

ぎょしゃ座、ふたご座の星雲星団

10月25日の夜も蔵王で撮影していました。もう冬季閉鎖直前というわけで、夜間は賽の磧で通行止めになっていたため、観望会をしていた東北大学の天文同好会をはじめ、キャンプをする人とか結構にぎやかでした。

今回も、タムロン70-200mmF2.8(A001)を活用しての撮影です。画質とガイドの安定性のバランスを取って、ISO6400でガイドずれを起こさないぎりぎりのバランスを考えて選択しました。

カメラはいつものK-5Ⅱsです。最近安さに磨きがかかって、ヨドバシカメラでは実質5万円台に突入です。無茶苦茶お買い得な感じもします。

今回は16枚コンポジットを試してみたのですが、やはり8枚の時と比べるとバックのノイズも細部の描写も相当に改善されます。よりハイコントラストの画像処理にも耐えられるので、今後は16枚をメインにしようと思いました。

(共通データ)
レンズ:200mm相当(絞り開放)
GPD赤道儀で電動追尾(ノータッチガイド)
露出:60秒×16枚コンポジット
YIMGでダーク、フラット補正

まずはぎょしゃ座中心部のM36,38,IC405,410です。ほかにもいろいろ写っています。

14102551

次はふたご座のM35とモンキー星雲、くらげ星雲です。

14102651

この構図は星ナビ2014年2月号のビクセンVSD100F3.8の広告の画像をパクった(笑)のですが、右の青いM35、左に赤いモンキー星雲、上にくらげ星雲と、なかなか華やかでいいと思います。流石プロの構図は一味違うなと思いました。

本来ですと、絞りF2.8、ISO6400なので、露出時間は大体40秒位が適正なのではないかと思うのですが、少し長めに取っています。

元画像のヒストグラム表示を見ると、真ん中少し左側に山の中心があるので、もう少し露出かけられそうですが、ガイドずれのリスクを考えて、60秒に押えました。

この二つの星座は比較的北天の星座なのが幸いしてか、等倍で見てもガイドずれしていませんでしたが、オリオン座あたりだと下手すると露出40秒でもガイドずれを起こすので、なかなか難しいところです。

この領域はどちらも初めての撮影です。写してみての感想ですが、オリオン座に負けず劣らず魅力的な天体が揃っていて、写して楽しい領域でした。

ふたご座の方は写り具合も結構いい感じですが、ぎょしゃ座の方はもう少し赤い散光星雲が写ってもいいかな、という感じもします。まあK-5Ⅱsが無改造機ということを考えるとよく写っているともいえるかもしれません。

あと、A001の特性か、星像に結構青いにじみが出ていて、なかなか華やかです(笑)。星ナビのVSD100F3.8の画像と比べると、やはり星ナビの方は、星像ににじみもゆがみも少なく安定しています。流石です。A001は、少し絞り込むと星像が改善されるのでしょうか?試してみたい気もします。

この後、オリオン座が上がってくるのを横目に帰りました。オリオンは今後の課題です。

帰り道のエコーライン中腹ではドリフトする人たちが結構いました。自分の場合、MR2には機材満載だし、彼らの走る場所(滝見台の少し上から峩々温泉入口までに限られています。それなりに気を使っているんだとは思います。)ではクラクションを鳴らしながら慎重に帰ることにしています。車も機材も壊したくないし。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

SSパークサーキットに行ってきました。

10月30日に休みを取って、二本松市にあるSSパークサーキットに行ってきました。

ここは仙台からですと大体1時間半位のところです。

行ってみると、ドリフトの人たちと混走になったのですが、この中のS15シルビアの人の走りが凄かった!

ストレートでもずっと車が横を向いていて物凄いスピードでドリフトしていました。コース一周ドリフトしっぱなしです。

Dsc035241

後ろにスモークが見えます。車も綺麗で格好良かったです。

自分はドリフトする気はないのですが、あまりに上手なので、感動しました。ちなみに、八王子から来たということでこれまた驚きです。

自分の方はというと、ひたすらグリップ走行です。ここのコースは簡単に言うと、「ブレーキに優しく、冷却は厳しい」という感じです。

コース図などはHPを参照いただきたいのですが、最終コーナー前の緩いカーブと、ストレート以外はほとんど2速で走る感じです。また、ハードなブレーキングが必要なコーナーも最終コーナーと第一コーナーだけです。

というわけで、3時間くらい走った後もほとんどブレーキパッドが減っていませんでした。ただ、水温は結構純正のメーターでも上がっていたので、エンジンには厳しいんだろうな、と思います。

あと、コース取りがなかなか難しくて、ベストのラインがよくわかりません。というわけで、コーナリングスピードを落とさないように、なるべく多くのコーナーを一つのコーナーとしてまとめて回るようにしていました。

そうすると、この車の特性が見えてきて面白かったです。コーナリングスピードを上げていくと、リアが流れそうになります。

この車の場合、ここでパワーをほんの少しかけるとテールスライドします。また、パワーオフしてもやはりテールが流れます。ただ、MR2についての巷のうわさとは違い、滑り出しがとても穏やかなので、ここでゼロカウンターにすると動きは収まります。コーナーの出口でこの動きを使うと、なんか上手になった気がしてとても楽しかったです。

実は昨年の年末からタイヤをダンロップのDZ101に変えています。あと、リアタイヤも標準より幅広の235/40R17なので、このあたりがリアの挙動の改善に効いているのかなと思いました。

そのほかの設備ですが、管理棟もちゃんと整備されていて、トイレも清潔で好感を持てました。

というわけで、なかなか楽しく走ることができました。でも、ブレーキング時とかどうしても体が落ち着かないので4点式シートベルトは欲しいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2015年1月 »