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2014年11月 3日 (月)

ぎょしゃ座、ふたご座の星雲星団

10月25日の夜も蔵王で撮影していました。もう冬季閉鎖直前というわけで、夜間は賽の磧で通行止めになっていたため、観望会をしていた東北大学の天文同好会をはじめ、キャンプをする人とか結構にぎやかでした。

今回も、タムロン70-200mmF2.8(A001)を活用しての撮影です。画質とガイドの安定性のバランスを取って、ISO6400でガイドずれを起こさないぎりぎりのバランスを考えて選択しました。

カメラはいつものK-5Ⅱsです。最近安さに磨きがかかって、ヨドバシカメラでは実質5万円台に突入です。無茶苦茶お買い得な感じもします。

今回は16枚コンポジットを試してみたのですが、やはり8枚の時と比べるとバックのノイズも細部の描写も相当に改善されます。よりハイコントラストの画像処理にも耐えられるので、今後は16枚をメインにしようと思いました。

(共通データ)
レンズ:200mm相当(絞り開放)
GPD赤道儀で電動追尾(ノータッチガイド)
露出:60秒×16枚コンポジット
YIMGでダーク、フラット補正

まずはぎょしゃ座中心部のM36,38,IC405,410です。ほかにもいろいろ写っています。

14102551

次はふたご座のM35とモンキー星雲、くらげ星雲です。

14102651

この構図は星ナビ2014年2月号のビクセンVSD100F3.8の広告の画像をパクった(笑)のですが、右の青いM35、左に赤いモンキー星雲、上にくらげ星雲と、なかなか華やかでいいと思います。流石プロの構図は一味違うなと思いました。

本来ですと、絞りF2.8、ISO6400なので、露出時間は大体40秒位が適正なのではないかと思うのですが、少し長めに取っています。

元画像のヒストグラム表示を見ると、真ん中少し左側に山の中心があるので、もう少し露出かけられそうですが、ガイドずれのリスクを考えて、60秒に押えました。

この二つの星座は比較的北天の星座なのが幸いしてか、等倍で見てもガイドずれしていませんでしたが、オリオン座あたりだと下手すると露出40秒でもガイドずれを起こすので、なかなか難しいところです。

この領域はどちらも初めての撮影です。写してみての感想ですが、オリオン座に負けず劣らず魅力的な天体が揃っていて、写して楽しい領域でした。

ふたご座の方は写り具合も結構いい感じですが、ぎょしゃ座の方はもう少し赤い散光星雲が写ってもいいかな、という感じもします。まあK-5Ⅱsが無改造機ということを考えるとよく写っているともいえるかもしれません。

あと、A001の特性か、星像に結構青いにじみが出ていて、なかなか華やかです(笑)。星ナビのVSD100F3.8の画像と比べると、やはり星ナビの方は、星像ににじみもゆがみも少なく安定しています。流石です。A001は、少し絞り込むと星像が改善されるのでしょうか?試してみたい気もします。

この後、オリオン座が上がってくるのを横目に帰りました。オリオンは今後の課題です。

帰り道のエコーライン中腹ではドリフトする人たちが結構いました。自分の場合、MR2には機材満載だし、彼らの走る場所(滝見台の少し上から峩々温泉入口までに限られています。それなりに気を使っているんだとは思います。)ではクラクションを鳴らしながら慎重に帰ることにしています。車も機材も壊したくないし。

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