宇宙戦艦ヤマト2199

2013年8月25日 (日)

「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章」の時間短縮について(微妙にネタバレ)

「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章」、昨日MOVIX仙台で見てきました。ツイッターでも書いたんですが、いやー、良かったです。

ただ、感想自体は差し支えます。HPでも出ていますが、上映版は時間短縮版とのこと。HPでは、「ストーリー展開に影響はありません」と出ていますが、やはり、第25話の展開に影響が出ているような気がします。

具体的には、ヤマトがバラン星に到達して、銀河系方面への亜空間ゲートを通ろうとする際のゲールの登場が結構唐突です。

旧作も、帰りのデスラー艦登場は似たような印象があるのですが、2199ではガミラス側描写も結構丁寧だったので、違和感があります。

なんとなく、短縮されている中に、ゲールが率いていたはずのガミラス主力艦隊の動向とか、デスラーが姿を消したあとのガミラスの体制とか、デスラーがなぜあそこにいたのかなど、自分が気になっているところが含まれているような気がしてなりません。10分くらいあれば、一通り描けそうな気もするのですが。

個人的には、
・ガミラス主力艦隊はディッツ提督が接収するけど、ゲールが従わずに一部を率いてバランに留まっている。
・ガミラスの政体は、ユリーシャをすっかり評価急上昇(笑)のヒスやタラン弟、ディッツ父娘が支えて結構安定。
・デスラーの心情ももう少し触れられる。
みたいに予想してます。まあ外れるでしょう(苦笑)。

というわけで、テレビ放送が最初になると思いますが、「完全な」第25話に注目して待とうと思います。

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2013年8月18日 (日)

「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章」冒頭10分の感想と展望(ネタバレ注意)(その2)

続きです。

・セレステラも「ギムレー、役に立たない奴!」とお怒り。彼女も肝心なところは知らされてなくてかわいそう。ちなみに、ギムレーの判断ですが、敵はヤマト1隻なんだし、第2バレラス防衛の艦隊なんていらないんじゃないかと思わないでもない(苦笑)。
・バレラスの市街地上空でガミラス艦が沈められると、ビルに当たったり地上に墜落したりするので、市民の犠牲が多くて大変だろうな、と思ったりする。
・なんと、ヤマトが総統府に突っ込んじゃう!このとき、乗員に「衝撃に備えよ!」って指示を出してますが、その前のガミラス艦を引き裂いたりするときもそうですが、シートベルトもなしで耐えられるような衝撃ではないような気もします(苦笑)。
・タラン(弟)とかヒスも取り残されてるけど、どうなっちゃうんだろう?ヒスはともかく、タラン(弟)は生き残りそうな気もするんだけど。
・この話の雪は凛々しくてアクティブで格好いい。ノランさんは古代も知らない雪の姿をいろいろ見て惚れるだろうなあ。
・第2バレラスからバレラスに落下する物体が!バレラスの運命が本当に心配。コロニー落しみたいにならなきゃいいけど。

書き忘れてた。

・デスラーとスターシャの会話がメロドラマみたい(笑)。音楽もそんな感じ。スターシャなんて「アベルト」とかファーストネームで呼んでるし。旧作同様にデスラーはスターシャのこと愛してるんだろうな。
・あと、なんとなく、古代守は生きてなさそう。

10分だけでこんなに書くことがあるとは、恐るべしです。旧作とは随分変わってきてますが、先が読めなくて、これは楽しみです。バレラスの被害が少ないといいけどな。

さて、第七章の展望を予想してみたいと思います。

といっても、ヤマトの側の話ではありません。まあ大体結末は読めるような気がするし。むしろガミラスの落ち着き先が興味深いです。

個人的にはキーとなるのはディッツ提督だと思っています。第19話でドメル将軍は釈放されたのに、ディッツ提督は釈放されませんでした。多分、ギムレーにとってディッツ提督の方が脅威だからだと思います。

今のガミラスはギムレー率いる親衛隊による力の支配が猛威を振るっています。彼にとっては、より穏健なディッツが信望を集め、国防軍が反親衛隊でまとまるのは最悪の事態です。というわけで、デスラー暗殺計画にあわせてディッツを拘禁し、危険を排除したわけです。

ちなみに、ドメルについては、純粋軍人だし、それほど政略的に脅威とならないと感じたのでしょう。

こうやってみると、第六章後半でディッツが解放され、銀英伝でいえばエルファシル独立政府のヤン艦隊みたいな感じでフリーハンドを得て、それなりの艦隊戦力を取り戻しつつあるのは、ギムレーにとってヤマト以上の脅威のような気もします。
(あと、娘のメルダに無警戒だったのはある意味ギムレー最大のミスかも。何しろヤマトとディッツ提督の会見をセッティングして、今やヤマトの道案内やってるし(苦笑)。)

なんといっても「猛将ディッツ」だそうですし、ドメルに劣らぬ指揮能力を発揮したら、親衛隊敗北→穏健派政権成立→地球との講和ってストーリーもありかな、と思います。

そうそう、なぜか艦隊主力を率いちゃってる(笑)ゲールも親衛隊よりはディッツ提督の言うこと聞きそうですし、そういう意味では、一番みんな幸せになりそうなストーリーのような気もします。

ただ、実は、こうやって見ると、ギムレーはゼーリックと考え方が近そうだし、彼のクーデターに乗っておいたほうが良かったんじゃないかとか、不可解な点もあったりします。

あと、デスラーの考えが分からないな。今のところギムレーと同一歩調を取ってるけど、彼と考えが一緒なのかな?だとすると、デスラーに背く人は流石に少ないだろう(ゲールもデスラーに従うだろうし)からディッツ提督の旗色悪そうです。

もっとも、ここも、デスラー暗殺計画の際に、フラーケンの次元潜航艇にデスラーが乗艦していたのを思い起こすと、ひとひねりありそうな気もします。あの艦はそもそもはディッツ提督直属のはずだし。

というわけで、結論はデスラー次第のような気もしますが、ガミラスがどういう結末を迎えるのか、本編上映を楽しみに待ちたいと思います。ここまでガミラスの内情を描いてしまうと旧作のような壮絶な滅亡にはならないと思いますが、さて、どうなることやら。

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「宇宙戦艦ヤマト2199 第七章」冒頭10分の感想と展望(ネタバレ注意)(その1)

「宇宙戦艦ヤマト2199」、さっき20話のテレビ放送を見ましたが、絵がとても綺麗です。あと、やはり七色星団にはドリルミサイルが必要だよな。スタッフに感謝です!

この話では、森雪が誘拐されますが、悲嘆に暮れる古代の前にユリーシャが完全復活して現れます。このユリーシャがあまりに綺麗なので、劇場で見たときに「森雪いなくていいんじゃない?」と森さんに申し訳ないことを思ったわけですが、今日の掲示板なんかでも、結構同様な感想が多くて、やっぱりそうだよな、と思いました(苦笑)。

それでは、「第七章 冒頭10分」の感想をつらつらと書いていきます。

・この話も絵が綺麗。第21~22話とはまるで違う。テレビ版のクオリティではないよなあ。、
・タラン(兄)の言うようにデスラー砲は単艦の狙撃には向かないよな。沖田艦長も弱点見抜いてたし。
・デスラーは、やっぱり偽ユリーシャの正体を見抜いてるな。ちなみに、雪の顔色が少し白っぽいから本当にイスカンダル人に見える。
・「亜光速で突入!」って沖田艦長格好いい。ただ、途中で空母の迎撃にコスモファルコンとか向かわせたけど、ヤマトに帰れなくなるんじゃないか、と心配になりました(笑)。
・オペレーターは雪の代役で岬百合亜。本来の交代要員なので別におかしくないんですが、第四章あたりからのユリーシャ憑依モードが長かったので、普通に業務しているのに違和感(苦笑)。おまけに第一艦橋にユリーシャもいるので違和感を助長(笑)。さらにメルダまで乗ってるし。
・そのメルダですが、ガミラス総統府へのナビゲーションを買って出てる。これはガミラスに相当不利だと思う。
・ヤマト迎撃にはギムレーの親衛隊が当たりますが、バレラス防衛にはあまり熱心でなさそう。まあ、第二バレラスの方が大事なようです。
・デスラーも第二バレラスの方が大事そうで、バレラスから離れていってしまいます。雪とノランも一緒。
・そうそう、この話の雪はとても綺麗で表情が豊か。さすがヤマトの真のヒロインです。
・空母迎撃に出撃したコスモファルコン隊+山本玲のコスモゼロ。七色星団で消耗しているはずなのに空母3隻の艦載機隊を一蹴。旧作から思ってるんですが、ヤマトの艦載機隊はヤマト同様異様に強いです(笑)。
・親衛隊のガミラス艦もヤマトに一蹴(苦笑)。ただ、こういう場面ではガミラス側の戦艦は出てこない。そういう所はなかなか気を使ってると感心します。

長くなりそうなので、一回切ります。

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2013年8月17日 (土)

宇宙戦艦ヤマト2199 第四章~第五章の簡単な感想

さっき、「第七章 冒頭10分」をちょっと見ていたんですが、恐ろしく派手ですねえ。テレビ放送のクオリティではないよなあ。第六章の後半2話の画像の質が良くなくて、うーんとか思っていたのですが、これは期待できそう。

さて、第四章、第五章の簡単な感想です。

第四章 銀河辺境の攻防

この章も比較的に地味です。

まあ、メルダ・ディッツと山本玲の戦闘機によるドッグファイト(山本はメルダにも勝てないし、雪との間もなんとなく劣勢だし、踏んだり蹴ったりかも知れない(苦笑)。)とか、フラーケン指揮の次元潜行艇との戦いとか、戦闘場面はちゃんとあって、それはそれで満足できるわけですが、簡単に言えば、「ガミラスとは何か」がより一層明らかになる話だと思います。そういう意味では、メルダを出してきた意味は大きいんだろうな。彼女との接触を経て、古代や島、そして山本はちょっと変わるし、今後の展開もより興味深くなった気がします。

それにしても、ガミラスも、ギムレーのような圧政派もいるし、タランのような穏健派もいるし、ゼーリックのような門閥貴族もいるし、ドメルのような純粋軍人もいるし、それぞれに事情を抱えていそうです。デスラーもイスカンダルを見上げて思惑有りそうだし、見ていて一番興味深かったのは戦闘場面のほとんどない第12話でした。

第五章 望郷の銀河間空間

自分の中ではこの章がベストです。

旧作で不満だったのが、ヤマトが一方的に強すぎで敵が馬鹿みたいに見えてしまうというのがありましたが、この章では、ヤマトの強さも存分にアピールしながら、ドメル艦隊はそのヤマトを完璧な作戦と艦隊運動で、真っ向から、あと一歩まで追い詰めます。

まさに、まともに戦ったらドメル艦隊の方がヤマトより強いということを存分にアピールしたのが素晴らしいと思います。

さらに、そんなヤマトが結局大マゼランにたどり着くわけですが、そこにはガミラス側の内紛が大きく影響しているわけです。でも、ただ運が良かっただけではなく、その結末に至るまでには、沖田艦長をはじめとしたヤマト乗員の勇気と知恵、決断があってこそのものだということがごく自然にストーリーとして繋がっている素晴らしい話だと思います。

この章はヘビーローテーションで何度も見たんですが、いつ見ても、大マゼランを岬百合亜が見つめるラストシーンで、「やっとたどり着いたんだな」と感慨に浸っています。

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2013年6月30日 (日)

宇宙戦艦ヤマト2199 第一章~第三章の簡単な感想(若干ネタバレ)

宇宙戦艦ヤマト2199ですが、最初は「今更ヤマトですか?」とか思っていたのですが、結局ブルーレイを予約購入している始末です(笑)。

現在は劇場公開は第六章まで終わり、テレビ放映は第四章の途中といったところですが、ここで第三章までの簡単な感想を書いておきます。

第一章 遥かなる旅立ち

この話は大体旧作をトレースしていて、ストーリー的にはそれほど目新しいところはありませんが、やはり絵がとにかく綺麗なのはいいです。とりあえず旧大和の状態のままで実体弾を発射して、ガミラスの空母を沈めてしまうヤマトには感動します(笑)。

まあ、なんでわざわざ旧戦艦大和に偽装しなくちゃならんのだ、とか突っ込みどころはもちろんありますが、そのあたりは「ヤマトなんで」と見過ごせれば特に問題ないかな、と思います。

あと、古代は2199でも森雪をはじめてみたときにサーシャを連想するわけですが、そんなに似てるかな?と思います。これは旧作でも感じましたが。まあ、雪の場合はこのあと本当にそっくりな誰かさんが出てきますけど(苦笑)。あと、旧作と違って雪に最初に話しかけたのは島ではありませんね。

第二章 太陽圏の死闘

この話は、自分の中では今のところ第五章と一、二を争う好きな話です。

要所要所のメカの描写が滅茶苦茶凝っていて感動します。波動砲発射とか、コスモゼロ・コスモファルコン発進の場面とか、アニメとは思えない精密な動きです。あと、反射衛星砲発射の場面も映像として綺麗だな。これ見るだけでもお金を払う価値はあるような気もします。

ストーリーでも、シュルツたち、ザルツ人が実はガミラスでも被差別種族だったことによる悲哀とか、旧作の矛盾点をなかなか上手に解消しています。また、シュルツが人心を得ているのがまた深みがあっていいです。冥王星陥落時に、彼を守ろうと参謀のヤレトラーが自ら盾になるところとか、なかなか泣けるところでもあります。

あと、特筆すべきはヤマトガールズ、中でも山本玲ですね。エンケラドゥスでも冥王星でもコスモゼロを駆って大活躍、雪からヒロインの座を奪いかねない勢いです。他の人たちも、一からげにするのは申し訳ないほど持ち味を出していると思いま。(まあ、新見さんとか百合亜とかは中盤以降の方が存在感を発揮していますが)。

第三章 果てしなき航海

結構地味な話が多いですが、なかなか味があります。とりあえず山本の勢いは止まりません(笑)。古代と一緒に船外作業を手伝ったりして、古代を奪いかねない勢いです。この段階ではですが。

この章でシュルツが亡くなってしまいます。自分も年を重ねたせいか、なんとなくシュルツとか、ゲールとか中間管理職系の人たちに共感を覚えてしまうところもあります。まあ、一部で大人気の(笑)娘さんもデスラーの計らいで路頭にはとりあえず迷わなさそうですね。

あと、この章ではガミラスの内実が明かされてきます。2199のガミラスはいろいろ複雑な要素を抱えていて、Zガンダムの地球連邦とか、銀河英雄伝説の自由惑星同盟のようです。このあたりが2199の結末を大きく左右するのかもしれません。

こういう政略的な部分は旧作が放送された時期にはまだアニメで描写するのは難しかったのかもしれません。余談ですが、「宇宙戦艦ヤマト3」では星間国家間の闘争を描こうとして、「話が難しい」と批判されたような記憶もあります。

というわけで、地球とガミラスを関係付ける存在として、メルダ・ディッツ少尉が登場してきます。ガミラスの大幹部、ディッツ提督の娘で、凄腕の美人パイロットという非常にストーリー上使いでのある存在です。

彼女を巡る古代や沖田と、島や山本とのスタンスの違い、さらには信義深いザルツ人と卑怯なゲールとの違いとか、いろいろな話が盛りだくさんに出てきて、なかなか興味深い展開になってきます。それにしても、ここでも山本はメルダとの対決があったり、本当に話が尽きない人です。

というわけで、簡単に書いてみました。読み返してみると、真田さんについてとか触れてなかったな。彼もちゃんと味を出しているのでご心配なく。

あと、森雪についても扱いが軽いかもしれませんが、じつはちゃんとヒロインとして扱われてはいます。ただ、山本の活躍が派手なので、どうしてもちょっと地味な扱いになっているかも。まあ、まさに第六章からが彼女の真価が表れているかもしれません。

最後に一言、絵も綺麗だし、面白いので見て損はないです。

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