鉄道

2011年11月 9日 (水)

仙台-石巻間の快速運転について

今日の河北新報にこんな記事が出てました。

「一部不通続くJR仙台―石巻間 小牛田経由で直通快速運行へ」

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111109t11006.htm

もちろん悪いニュースではありませんが、「仙台-石巻間71.1キロが80分弱」というのはちょっと時間がかかりすぎじゃない?と思います。

ちょっと調べてみたんですが、石巻駅から15キロほどに石巻線前谷地駅があります。震災前までは、快速南三陸は仙台-前谷地間をだいたい47分で走破しています。

南三陸3号を例にすると仙台17:58発→前谷地18:45着です。

前谷地-石巻間15キロを13分で走ったとすると、仙台-石巻間はジャスト1時間で走れることになります。

知ってのとおり、今、快速南三陸は運転していませんので、この列車用の車両(東北地方にはたくさん走っているキハ110系です。)を使用して、南三陸用のダイヤを前谷地までそのまま使えば、別に無理しなくても、既存の設備で相当利用価値のある交通手段ができると思います。(もっとも、石巻線の線路が傷んでる可能性は否定できませんが。)

南三陸3,4号のダイヤは結構使い勝手がよくて、仙台あるいは石巻で夕方まで仕事を終えた人にとって格好の足となると思うんですが。また、現在慢性的に渋滞している三陸道のフォローにももってこいかと思います。

ただ、ちょっと穿った見方をすると、こういう列車を作ってしまうと、実は震災前の仙石線よりも仙台-石巻間が短い時間で結ばれてしまう(まあ、本数は別として)ことになります。

震災前の仙石線快速は仙台-石巻間65分でしたから(電車なのに意外に遅い。まあ、南三陸が異様に速いんですが)。そうすると、震災前はいったい何だったんだという批判をJR東日本が受けることになりかねません。これが検討中の快速の所要時間が意外に長い理由だったりして。だとするといやだな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年7月31日 (日)

レイアウトの復旧

さっきBSデジタルについてもちょっと批判しましたが、実は地上波に劣らず見ていたりします。

特にBSフジの「全国百線鉄道の旅」は落ち着いていていいです。民放の旅行番組で、ゲストがしゃべりまくるのには辟易するのですが、この番組は落ち着いたナレーションに乗せて、列車の姿と美しい沿線紹介が淡々と流れるのがとても良く、居ながらにして旅行気分を味わえます。こういう番組がもっと増えて欲しいと思います。タレント出ないから、制作費も安いと思うんですけど(笑)。

話がそれましたが、うちのNゲージのレイアウト、完成直後に震災でちょっと壊れたんですが、やっと直しました。乗せていた電車は全てひっくり返っていたのですが、特に壊れていなかったし、まあ良かったです。

で、この日のために「タムタム 仙台店」で買った「長野電鉄 1000系 ゆけむり」を走らせたのでした。

Dsc01514

手前が「ゆけむり」。奥は京急2100形です。現実にはありえません(笑)。

でも、走らせてみて思ったのですが、なんか変な感じです。この車両、元は小田急のロマンスカーなわけですが、デザインが長大編成を前提にしている感じがします。4両編成だと先頭車両が存在感がありすぎて、なんか格好良くないな、と思いました。

それに限らず、ちょっと直したいところがあります。このレイアウト、最大で5両編成しか駅に止められないのですが、なんとか6両編成を止めたいなと思ってます。すこし考えてみます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 6日 (日)

レイアウトの完成

作成中だったNゲージのレイアウト。ついに完成しました。ちょっと気になるところはあるので、時間を見て直して行こうとは思ってますが。

2009年2月にこのことを書いているんですが、それから2年経ってます。実は2009年4月には駅前広場を除いてほぼ完成していたんですが、列車を走らせるのに支障がなくなったので、「駅前広場は今度にしよう。」というわけで、後回しになっていたわけです。で、完成品はこんな感じです。

Dsc01377

ただ、道路の部分は耐水ペーパー800番貼り付け、歩道も津川洋行で売っている歩道用の模様入りのプラ板の貼り付けと、かなり安易な工作です。細かく見るとあらも多いです(苦笑)。

作るに当たって一番気になったのは、道路のセンターラインとか横断歩道です。京商製の「ミクロンラインテープ」を使って最初は作業したのですが、まっすぐ張るのは意外に難しかったです。あと、横断歩道とかには幅が足りません。

そこで、コピー用紙を横断歩道とかの幅に切って、糊で貼り付けました。手前の駐車場のラインとか、その形に切ればいいだけなので、ミクロンラインテープより簡単だと思います。完成後もそれほど違和感がありません。

とりあえず、駅前広場の完成で、簡易版ではあるけど、一応見られるレイアウトにはなったかな、と思ってます。全体像とかはまた今度アップします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年8月23日 (日)

「鉄子のDNA」を読んで

昔は鉄道趣味といえば男性のものと決まっていましたが、最近は「鉄子」と呼ばれる女性の鉄道ファンも市民権を得ているようです。

個人的な体験では、仕事の打ち合わせの時に、「私は鉄子なんですが、仙台は東京にない電車が多いので一つのアピールポイントになると思います。」という話が出たときは非常に驚きました。

この本は、そのような「鉄子」がどうして生まれたか、過去から振り返って分析をしています。

著者によれば、日本の鉄道趣味はSLブーム→ブルトレブームのあと、長い低迷が続きました。その後、「電車でGO」で壮年層の鉄道趣味が再燃し、漫画「鉄子の旅」がきっかけとなって、女性の鉄道ファンが認識されるに至ったというのが、これまでの流れのようです。

この中で、低迷期までは鉄道趣味が非常にマニアックなものだったため、コアな男性以外には受け入れられなかったというのは、細部では気になるところもありますが、かなり頷けるものがあります。

一つの例ですが、ブルトレブームの頃の「鉄道入門」みたいな本では、「鉄道の旅は特急よりも普通列車の方が楽しい」とか書いてあって、個人的にはかなり違和感がありました。普通列車の旅というのは、長時間乗車をあまり考えていない設備で一日中我慢しなければ行けないので、一種の苦行です。こういう旅行が一般化しなかったのはある意味当然のような気がします。

あと、低迷の原因として、このようなことから、バブル期に「鉄道趣味は女性に人気がない」ということで、多くの人が鉄道から離れ、車に走ってしまった、といった事が書いてありました。何となくわかるような気がします(笑)。

では、なぜ鉄道趣味が復権し、「鉄子」が生まれたのかですが、著者は女性に鉄道へのアレルギーが薄れたからといったことを言っていますが、なんとなく釈然としません。ただ、もともと女性は旅行が好きで、鉄道を旅行手段とする機会が増えてきたことにも触れています。

個人的には、女性が鉄道に親しむきっかけとなったのは、国鉄民営化以降、列車の設備、スピードといった快適性が大きく向上したことがあるように思います。

普通列車でさえも、京阪神圏などかつての特急列車に劣らぬ「新快速」が走り回っていますし、とかくサービスが批判されがちな首都圏でも、車内は綺麗で空調も快適な車両がどんどん増えています。「青春18きっぷ」でもそれなりに快適な旅行ができるようになりました。(場所を選べばですが。)単なる移動手段としてではなく、鉄道に乗ること自体が旅行の目的になる人が増えているのではないでしょうか。

女性ファンの傾向についても著者は述べています。著者によると、鉄道趣味は大きくリアル系(実際に列車に乗ったり、写真を撮ったり)とバーチャル系(模型を集めたり、ダイヤを分析したり)に分けられますが、女性ファンはほとんどリアル系に分類されるそうです。確かに、模型店に行って鉄道模型を見ている女性はほとんど見かけませんし、中々鋭い分析だと思いました。

ここまで書いてくると、この本の評価ができそうです。感想なのですが、細かい点で気になるところもありますが、女性の鉄道ファンが増えてきた原因と、その傾向について的確に分析されていると思いました。女性を鉄道旅行に誘おうと思っている男性は読んでおいて損はないでしょう(笑)。まあ、個人的には「鉄道だけ」を旅行の目的としないで、他の目的と絡めて鉄道も楽しむといった点に注意することが大事かな、と思いますが。

せっかく増えてきた女性の鉄道ファン「鉄子」を取り込み、鉄道趣味を盛り上げていくためには、鉄道の旅自体が旅行の目的になるように、今後も「カシオペア」のような設備の充実した快適な列車が増えていくことが必要なのではないか、と思います。そういった努力を続けることが「鉄子」だけでなく、年金生活をエンジョイしている人なども鉄道の魅力に取り込んでいくことに繋がるような気がします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年7月11日 (土)

新幹線乗り心地レビュー(N700系と300系)

木・金曜日と関西方面に出張に行ってきました。

仙台-関西だと飛行機で行くのが普通です。私は空の旅も好きなのですが、伊丹便は何度も乗っているので、今回は新幹線を選びました。

お目当てはなんといってもN700系です。あと、そろそろ東海道筋からの撤退も見えてきた300系にも乗って来ようと思いました。本当は500系に乗りたかったのですが、時間が合わず断念しました。

両者乗り比べてみると、流石に新しいだけあって、N700系の方が内装が綺麗です。ただ、今回意外だったのは、300系の方がいい点も結構多かったことです。

300系の美点は、窓が比較的大きくて、景色が見やすい点です。対して、N700系は本当に窓が小さいですね。東海道新幹線の場合、海側(太平洋)山側(富士山)両方に見所があったりするので、反対側の景色も見たくなります。こういう時ですが、N700系の場合、反対側の景色を見るのはかなり大変です。

また、ネット上では今ひとつ評判が良くない300系の座席ですが、そんなにN700系との差を感じませんでした。というか、新大阪-東京間の3時間(「ひかり」だったので)、座っていて腰が痛くなることもなく、十分快適でした。別に悪い座席でもないと思います。

東海道区間なので、最大270キロで走っているのは一緒だと思うのですが、300系の方が格別揺れが大きいとかではないし、内装も、300系も90年代以降の車両なので、さほど古びていません。

このようにしてみると、N700系にそれほどアドバンテージを感じないのが正直なところでした。もちろん、車体傾斜装置によるカーブの走行速度の向上や、加速力の向上など、N700系の進歩は素晴らしいのですが、車窓を楽しむ場合には300系の方がお薦めだと思った次第です。

あと、帰りに300系「ひかり」からE2系「はやて」に乗り換えて思ったのですが、JR東日本の新幹線の車内はぎっしりシートが詰め込まれていて、結構狭苦しく感じます。

JR東海の新幹線の普通車のシートピッチ(1,040mm)と比べて、東日本の新幹線は6cm狭いのですが、その差が如実に表れていると思いました。この6cmが意外に大きくて、N700系や300系の場合、窓側座席からトイレに行くとき、通路側の人に少し膝を引っ込めてもらえば前を通れるのですが、E2系やE4系の場合、通路側の人に一回通路に経ってもらわないと通路に出られない場合が多いです。

東日本の次期主力となるE5系では、スーパーグリーン車が新設されるなど、豪華さが話題になっていますが、普通車のレベル向上にも地道に取り組んで欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月15日 (日)

「富士・はやぶさ」の廃止について

3月13日(偶然ながら、上杉謙信の命日ですが、これは本当に偶然でしょう。)発が、寝台特急「富士・はやぶさ」の最後の運転となりました。

まあ、例によって、別れを惜しむマニアが駅には多数押し寄せたわけですが、個人的には、廃止も仕方ないかな?と思います。

新幹線と飛行機がこれほど普及した状況では、多分、夜行列車の生き残る方法としては、

1.最終の飛行機(新幹線でも可)が出た後に出発し、初発の飛行機が着く前に到着する。(「サンライズ」なんかまさにこれです。)

2.飛行機では味わえない楽しい旅を演出する(「カシオペア」がこのパターンです。一応、「サンライズ」もややカジュアルながらこれに当てはまります。)

のどちらかを満たしていないと厳しいと思うのですが、東京口の寝台特急は、接客設備は30年前のレベル(食堂車もなくなり、むしろサービスダウン)だし、距離が遠すぎて1の条件も満たせないというわけで、走っているのが不思議という状態にかなり前からなっていたように思います。

年末に東京駅で見たときは、車両も塗装があちこち剥げ、見ていて痛々しかったです。最後までメンテナンスはしっかりしてもらっていた0系とかと比べると、車両に対する扱いの違いを感じましたし、廃止は仕方ないのかと思い、正直あまり惜しむ気持ちはありませんでした。

そんな気持ちで「富士・はやぶさ」廃止のニュースなどを見ていたのですが、昨夜NHKで放送された「ドキュメントにっぽんの現場 寝台特急 ラストラン ~人生を運び続けた半世紀~」には感動しました。

廃止の少し前の上り「はやぶさ」の車内の動きを淡々とつづっていく番組ですが、乗り合わせた人々の話をまさに淡々とつづっていく事実の重みと、NHKならではの凝ったアングルで描写される、EF66を先頭に長大編成で走るブルートレインの勇姿が素晴らしかったです。最近のステンレス製の通勤電車にはない存在感・重厚さを感じました。

また、車内で奮闘してきた車掌さんの最終日の車内放送(多分、番組放送10時間前くらいでしょう)までちゃんと番組中に入れて放送しているあたりに、番組スタッフの力量の高さを感じました。

決して恵まれた環境で走ってきたわけではない「富士・はやぶさ」ですが、最後にこういう優れた番組(この番組自体、最終回でした。こういう良質なドキュメンタリーを放送することこそ公共放送の使命のような気がしますが、残念ですね。)で映像に残してもらったのは、とても幸せなことだったのではないかと思います。どうもお疲れさまでした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年2月22日 (日)

レイアウトを作ってます。

今、Nゲージのレイアウトをこつこつ作っています。

Img_0738

手前から、京急2100形、JR東海キハ85「ワイドビューひだ」、JR東日本E351系「スーパーあずさ」、一番奥がJR九州キハ66,67です。

トミックスのレイアウトボードを2枚L字型に組んで、1500×900mmの変則配置にする予定です。

本当は1800×900mmの複線配置にしようと思っていたのですが、来客があったときには移動させる前提で考えると大きすぎるので、この形に落ち着きました。

あまり細部にこだわらずに作ろうと思っていますが、結構細かい作業が多いので、おおざっぱな私には大変です。まあ、大体駅のシールも貼り終わったので、もう少しです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月30日 (火)

東日本の新幹線に思うこと

28,29日と1泊で東京に行ってきました。本当は2泊の予定だったのですが、妻の祖母が急に亡くなったので、予定を1日短縮です。

どうも今回はなんとなく列車については運が良くない旅行で、28日は山形新幹線が倒木のせいでストップし、29日には例のコンピュータートラブルで、どっちも時間通りに列車が走りませんでした。

28日の場合、仙台駅に行ったら、なぜか「MAXやまびこ」の後ろに銀色の車体(残念ながらまもなく見られなくなる400系ではなくE3系でした。)が付いていて、「もしかしてこの列車はいつも山形新幹線用の車両が併結になるのか?」と喜んでいたら、どうやら山形新幹線が不通になる場合は「つばさ」が仙台始発になることもあるというだけのことでした。

この日は秋田新幹線も遅れ気味で、東京に向かう際も、「こまち」と併結出来ずに単独で走る「はやて」や、あとを追いかける「こまち」、同じように福島駅で併結出来ない「MAXやまびこ」「つばさ」がそれぞれ単独で走るので、東北新幹線の線路上は相当混沌とした状況になっていました。

私の乗った「MAXやまびこ」はそれほど影響がなかったのですが、これだけばらばらに列車が走っていると、どうやって収拾するんだろう、とかなり気になりました。

JR東日本は、東北、上越、長野、山形、秋田と5方向の列車をさばいているし、それぞれ違った車両を使用しています。

だから、どこか一つ遅れたりすると、他の路線にも直接影響が出るし、車両のやりくりとかもめちゃくちゃになってしまうので、基本的に方向がひとつ、16両編成で共通化されている東海道新幹線などよりダイヤ復旧は相当大変だろうなと思います。そんな中で、あまり評価されることはありませんが、その日のうちにダイヤ復旧に持って行く東日本の新幹線の運転指令は、実はもの凄く高度なスキルなんだろうな、と思いました。

まあ、電車が運休したり遅れるのは非常に困りますが、28日は天気が相手なのである程度仕方ないような気もします。29日みたいなプログラムトラブルは、その代償として運行システムへの負荷も相当無理をかけている結果なのでしょうね。システムに十分な余裕を持って、こういったトラブルが今後起きないことを切に願いたいものです。

あと、今日の東海道新幹線のトラブルも困りますね。ここで書いても仕方がありませんが、列車自殺は他人に大きな迷惑がかかるので、絶対にやめてほしいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月20日 (木)

「さよなら0系」ふたたび

NHKの木曜ドラマ「七瀬ふたたび」を見ていたので、このようなタイトルにしています。80年代の原田知世主演の超能力系ドラマのような雰囲気が懐かしく、なかなか面白いドラマです。

さて、先日の旅行でどの列車が一番良かったか妻に聞いてみたら、「青いこだま(0系)」だそうです。

理由はというと、「子どもの頃は新幹線というとあのイメージだったので、一回乗ってみたかった。」からだそうです。ちなみに、「東北新幹線が開通したときにも同じような新幹線が走り出した(200系)けど、緑色(しかもあまりビビッドでもない)というのがどうも今一で、ちょっと差をつけられたような気がした。」ということでした。

東北新幹線の緑色が開業当時不評だったらしいという話は本で読んだりしたことがあるのですが、直接聞いたのは初めてです。まあ、緑というのは、「東北だから緑」みたいな何となく安易な感じでつけられたような印象を私も受けます(苦笑)。今のE2-1000系とかは大きな窓と高速性能を両立した、N700系と比べても別に恥ずかしくない、いい車両ですけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年11月16日 (日)

「さよなら0系」記念乗車旅行(その他もろもろ)

まもなく営業運転を終了する元祖新幹線の0系。この不世出の名車に乗り納めをしようと、週末を利用して行ってきました。

金曜日の夕方、最終の飛行機で大阪に泊まって、朝の「こだま」狙いです。あと、0系だけでは勿体ないので、その他にもいろいろ乗ったりしようという欲張りなプランです。

1.新幹線0系

私たちが行った11月15日現在、0系が使用されている新大阪発のこだまは朝早くに2本だけです。このうち、7時59分発の「こだま639号」に乗りました。

指定席はかなり早くから満席でしたので、ちゃんと座るために早く行こうと思い、7時に新大阪駅に着くと、意外にも乗車位置には1人から2人程度しかいませんでした。

7時47分に福山発の「こだま620号」が到着して、折り返しが「こだま639号」になるのですが、発車するまでの間、先頭車両を撮影しようとする人たちで付近はかなりの混雑でした。この調子だと、営業運転最終日の11月30日はもっと大変なことになるかもしれません。

結局、7割程度座席が埋まって定刻に発車しました。ただ、窓際の座席を取るためには15分前くらいに来た方が良さそうな感じです。ちなみに、客層は一目でそれとわかる鉄道マニアが多いのはもちろんですが、カップルとか、親子連れも結構多かったです。

今回は姫路まで乗ったのですが、姫路と西明石では「のぞみ」の待ち合わせで10分程度停車するので、ここでもまた先頭車両を撮影する人、反対側のホームで編成全体を撮影する人が走り回っていました。

Img_0571

姫路駅で撮影。私も反対側のホームで撮影しました(笑)。

私にとっては、かなり久々の0系なのですが、走り自体に特別の印象はありません。揺れもそれほど大きくないし、加速も別に悪くなくて、新幹線ならこんなものかなといった感じです。空調の音がちょっと大きめかなといった感じで、車内は実に快適でした。エアコンの吹き出し口とか、車両の所々に昭和の古さを感じるところはありますが、まだまだ使えそうな気もしました。

まあ、JR西日本にしてみれば、「こだま」も高速化して、飛行機や高速バスに対抗していかなければならないので、仕方ない面はあると思います。総じて言えば、天寿を全うした幸せな形式だったと思います。長い間、お疲れ様でした。

Img_0576 Img_0581

左:今回乗った車両です。右:博多目指して去っていく「こだま639号」

2.新幹線100系

今回の主目的は達成したのですが、これだけでは勿体ないので、いろいろ乗ってきました。一回、新大阪に「こだま624号」で戻ります。車両は100系です。

Img_0587

これまた姫路駅で撮影。

100系に乗るのは7年ぶりくらいですが、0系よりも落ち着いた乗り心地と、ゆとりある内装は健在でした。特に、シートがグリーン車のものに換装されているので、座り心地は抜群です。朝早かったので、いい休憩になりました。隣で妻は爆睡してました(笑)。

100系はJR発足当時~バブル期の主力車両で、新幹線にしては珍しく、速度よりも居住性を重視した車両です。0系よりもスマートなノーズや2階建車両などで大人気となりました。でも、高速化に対応できず、今は「こだま」で余生を送っています。この形式も全廃は近いでしょう。

0系と比較すると、全盛期は短い車両でしたが、「シンデレラエクスプレス」「クリスマスエクスプレス」などの印象に残るCMに登場し、JR当時の新幹線のイメージアップに大きく貢献した、これまた幸せな形式だったと思います。新幹線のなかで一番好きな形式です。

3.キハ181系特急「はまかぜ」

Img_0593_2

これまた姫路駅で撮影(笑)

私は高速運転するディーゼルカーが大好きなのですが、仙台地区だとあまりお目にかかれません。でも、関西では高速運転で有名な新快速と互角のダイヤで走るディーゼル特急があるので、いつか乗りたいと思っていました。

今回乗ったのは大阪発12時5分の特急「はまかぜ3号」です。この特急は姫路までの約87キロを61分、平均86キロで走破します。11時30分頃にホームに行ったのですが、誰も並んでいません。発車しても、1車両10人くらいしか乗らないという有様でした。

この車両は、昭和40年代という結構古い車両なのですが、シートを換装したりしているので、結構快適でした。ちなみに、乗り味なんですが、期待していたのとはちょっと違います。大出力ディーゼルなのでさぞや迫力あるエンジン音かと思ったら意外に静かです。スピードもあまり出ていません。多分時速100キロ出ているかいないかといった感じです。車両が古いせいで、性能を押さえているのでしょうか?明石を過ぎると少しスピードが出てきますが、迫力の高速運転という感じはあまりしませんでした。

姫路駅では播但線用の、少し外れにあるローカル感満点のホームに入ります。なんとなく、この特急に合っているような気がします。

というわけで、ちょっと物足りない感じでした。キハ181系最後の定期運用ですが、お客さんもあまり乗っていないし、廃止も意外に近いかも知れません。

4.姫路城

姫路では3時間くらいあるので、妻へのサービスもあって(笑)、姫路城に行きました。

私はお城を見るのが好きで、これまで高知城や松本城などあちこち行きましたが、さすがに国宝+世界遺産。城のスケール、美しさ共に格が違うという印象でした。文句なしに日本一のお城です。天守閣に登るのも(腰が気になって)大変でした。

姫路城って桜が多いみたいで、丁度桜が紅葉していました。桜の紅葉は発色はそれほど綺麗ではありませんが、秋らしくていい雰囲気でした。

P1010813_2

紅葉しているのは桜です。

また、お城の隣にある「好古園」という庭園にも行きましたが、紅葉がスタートしていてとても綺麗でした。姫路城に行ったときは是非セットで回ることをお薦めしたい庭園です。

Img_0627

好古園の紅葉

前日は、15日は「雨のち曇」という予報でしたが、この日は、特に午後は良く晴れていて、お城も庭園もとても気持ちよく見ることが出来ました。「オマケ」にしては勿体なさ過ぎるオプションです。

5.HOT7000系特急スーパーはくと

姫路から新大阪までの帰りは特急「スーパーはくと10号」、今回唯一の新しい車両で、姫路-大阪間ではディーゼルカーながら最速53分で走ります。

Img_0640

またまた姫路駅で撮影(笑)

乗ってみたらとんでもなく速い列車でした。姫路発が3分ほど遅れたのですが、発車後、ものすごいエンジン音でぐんぐん飛ばします。多分、カーブなどで速度制限がある場所以外は、ほとんど全力発揮で時速130キロをキープしてしているんではないかという感じです。しかも振子特急なので、カーブも速いです。京阪神間の大幹線なのに、まるで峠を攻めるインプレッサWRXのような走りでした。

明石では隣の山陽電鉄の直通特急より少し遅れてスタートしたのですが、あっという間に抜き去ります。とてもディーゼル特急とは思えない迫力満点の走りで、大阪までで遅れを2分挽回し、51分で到着です。(まあ、遅れを挽回できたのは、停車時間を短くしたのが大きいような気がします。)平均速度は約103キロと、在来線では日本最速クラスのスピードを見せてくれました。

いままでいろいろな列車に乗ってきましたが、スピード感では最高の列車だと思いました。ディーゼル特急の迫力の走りを味わいたい場合には絶対お薦めです。

そうそう、内装もシートに木材を使ったりして高級感あふれるものでした。やはり新しい車両はひと味違うな、という印象でした。

6.まとめ

というわけで、天気にも恵まれ、非常にいい旅行になりました。唯一不満は、帰りの飛行機が混んでいて、夫婦一緒の座席が取れなかったことくらいです。大阪-仙台の最終便なんてある程度需要はあるような気がするので、MD81でなくボーイング767位入れてほしいものです。

最後に、こんな写真を(笑)。イメージキャラクターなんでしょうか?

P1010750

11月15日朝、新大阪駅にて

| | コメント (0) | トラックバック (0)